穴水を綴る
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特集 2023.03.31

のと鉄道 観光列車に乗ってみた! 3月21日の話

のと鉄道 観光列車に乗ってみた!

前回の記事の続きになります。前回記事についてはこちらをご覧ください。

日付変わって2023(令和5)年3月21日、金沢駅を発着するJR七尾線普通列車の終着駅となる、ここ七尾駅から「のと里山里海」3号に乗車してみました!

今回は前面展望を中心にご紹介します。

前回同様、「里山」車両に乗車。

この日は「寿司御膳」プラン(2,550円)を予約。

中身はこんな感じでした。(注:サービス内容はその都度変更になる場合があります。ご了承ください。)

12時30分、七尾駅を出発。この列車は途中、和倉温泉駅・能登中島駅のみ停車して穴水駅へ向かいます。

和倉温泉駅に到着。金沢方面から来た特急はここまで乗り入れます。

和倉温泉駅を出ると、沿線には七尾湾が見え始めます。

次の田鶴浜駅では七尾行きの上り列車と交換します。

  

田鶴浜駅を過ぎると、次は笠師保駅を通過します。

12時50分、能登中島駅に到着。ここでは14分ほど停車します。

  

停車中に鉄道郵便車「オユ10 2565」の見学もできます。

13時04分、能登中島駅を発車します。

しばらくの間、林の中を進んでいきます。
車内の様子をご覧ください。

  

  

前回19日も、この日も多くの観光客で賑わっていました。

七尾駅発車後、最初のビュースポット「深浦漁港」でしばらく停車。

少し見えにくいかもしれませんが、牡蠣の養殖棚があります。

次の駅が見えてきました。

西岸駅を通過します。

2つ目のビュースポット「七尾湾ツインブリッジのと」です。この辺りまでが七尾湾、この先が穴水湾と呼ばれているようです。

対岸に見える能登島に架かる橋は2ヶ所あり、一つは能登島大橋、そしてもう一つがこのツインブリッジのとです。

これより七尾市から穴水町へと入っていきます。

穴水町に入って最初の駅となるのが、「能登さくら」駅こと、能登鹿島駅です。上り列車と交換します。

能登鹿島駅を過ぎてほどなく進行方向右手に見えてくる、海に浮かぶ小島のように見えるのが鹿島神社です。

最後のビュースポットとなるのが、「ボラ待ちやぐら」です。

明治時代に能登を訪れた米国の天文学者、パーシヴァル・ローウェル(1855~1916)は、ボラ待ちやぐらのことをこのように表現しました。「怪鳥ロックの巣」と。

穴水周辺では、かつてこのようなやぐらを使ったボラ漁が盛んに行われていました。やぐらの上でボラという魚の群れを見張りつつ、やぐらの下に網を張って、入ってきたボラを引き上げるというものです。現在、穴水町内にはここを含め4ヶ所のボラ待ちやぐらが存在します。

最後のビュースポットを過ぎたこの辺りにも、牡蠣棚が広がっています。また写真ではわかりにくいですが視線の先にはもう1ヶ所、ボラ待ちやぐらがあります。

しばらく進むと、トンネルを2ヶ所くぐります。

1本目のトンネルをくぐり、2本目のトンネルをくぐる際、「のと里山里海」号限定で車内消灯が行われます。

トンネル内のイルミネーション。「ようこそのとへ」の文字も見えます。

トンネルを抜けると、まもなく終点穴水駅が見えてきます。

13時30分、穴水駅に到着です。

3月19日と21日の両日、観光列車「のと里山里海」号の旅を楽しんできました。クルーの皆様、取材にご協力いただき本当にどうもありがとうございました。

穴水町へお越しの際は、ぜひこの「のと里山里海」号の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

料金・サービス内容・時刻など、詳しくはこちらをご覧ください。


この記事を書いたフォトライター
澁谷 憲

1982年 神奈川県横浜市出身

2020年10月よりのと鉄道支援員として穴水町に移住。各種イベントなどに関わりつつ、のんびりマイペースで生活。